豆知識・FAQ
豆知識 第8講空気輸送装置、5つの特長
空気輸送装置の特長を活かすことで、工場などでは、高効率で高性能のマテリアルハンドリングを行うことが可能です。
本講では、空気輸送装置の5つの特長について述べます。
01いろいろな粉粒体を輸送出来ます
粉粒体の空気輸送装置は、輸送ルートを配管で構成します。
つまり、配管を通過可能な形状・サイズの粉粒体は何でも輸送出来る「可能性」があります。
輸送出来る粉粒体には、以下の様なものがあります。
粉:セメント、小麦、石灰、調味料、肥料、飼料、微粉炭、カーボンブラック、
酸化チタンなどの顔料、染料、医薬品粉末、金属粉など。
粒:砂、砕石、樹脂ペレット、グラニュー糖、コーヒー豆、医薬品錠剤、石炭、固形燃料など。
デンカエンジニアリングでは、こんなものも空気輸送しました。
02輸送装置のメンテナンスが容易です
高圧空気輸送装置には輸送ルートに可動部が殆どありません。つまり、
- 故障の心配がほぼ不要です。
- メンテナンスフリーです。
- 自動化が容易です。
03クリーンな輸送設備です
粉粒体を配管で輸送しますので、粉粒体にも、外部にもクリーンな環境を提供します。つまり、
- 外部からの異物の混入を防ぐことが出来ますので、食品・薬品などの輸送に適しています(サニタリー仕様への対応が可能です)。
- 外部へ粉粒体を飛散させません(吸引式低圧輸送の場合)ので、劇物・危険物の輸送に適しています。周囲の環境を汚染させません。
04粉粒体に応じた輸送ガスを選ぶことができます
輸送ガスを用いた輸送方式ですので、粉粒体に応じた輸送ガスが選べます。つまり、
- 潮解性のある粉粒体は乾燥ガスを用いて運ぶことが出来ます。
- 粉塵爆発などの危険がある粉体は不活性ガスを用いて運ぶことが出来ます。
- 輸送先が燃焼炉などの場合、輸送ガスを燃焼促進ガスと兼用することが出来ます。
【コラム】高圧空気輸送は「粉塵爆発上限界濃度」以上で輸送します。
- 粉塵爆発は一定範囲の粉粒体濃度において発生します。
これに対して高圧空気輸送装置では通常「爆発上限界濃度以上」で輸送します。 - 高圧空気輸送装置では粉塵爆発が発生する可能性は低くなります。
ただし輸送先のタンク、集塵機では注意が必要です。粉粒体濃度が低くなる箇所では粉塵爆発限界濃度内となることがあるからです。
05バラ荷の新しい物流方法が提案出来ます
空気輸送装置は、その特長を活かして、いろいろなシーンで利用することが出来ます。移動・可搬式の空気輸送装置によりバラ荷の物流形態を効率化出来る可能性があります。